ArtistX Labolt

「ArtistX」および「ArtistX Labolt」は、私が中学1年生の頃から開発、配布している無償の画像処理アプリケーションのシリーズです。企画・要件定義からロゴや画面のデザイン、アプリケーションの実装、ヘルプファイルやランディングページのデザイン、コーディング、サポート運営までを私一人で(一部ロジックは友人Hizuru氏の助けを得て)行ってきました。

「ArtistX」をリリースした2001年当時は、まだ多機能なペイントソフトが珍しい時代で、特にフリーソフトの世界においては、これといった定番ソフトが少ない状況でした。この状況下で、「パソコン初心者向け」で「多機能画像処理ソフト」というポジションを狙ったのが最初の開発コンセプトでした。

2005年には、後継となる「ArtistX Labolt」をリリース。シンプルさや癖のない操作性を差別化要素とし、先代の「ArtistX」から機能は継承しつつも、アーキテクチャからUIデザインまで、全てを再構築しました。

「ArtistX」および「ArtistX Labolt」は、これまで多くのネットニュースやパソコン雑誌に取り上げていただき、20年以上に渡って、たくさんの方々に愛されるソフトウェアに成長しました。累計ダウンロード数は10万を超え、ベンチャー企業とコラボしたり、ペンタブのバンドルソフトに収録されたりもしました。

「ArtistX Labolt」のダウンロード、およびサポートは こちらのサイト から。

制作年/参画時期
2001-2008年
形態
Windowsアプリケーション
種別
アプリケーション開発、UIデザイン、マーケティング
案件フェーズ
初期立ち上げ~エンハンス開発
チーム規模
2名(個人開発)
役割
デザイン、開発、マーケティングに関わる全て

思い立ったらすぐに使える、手に馴染むソフトウェアを

私が中学生だった2001年当時、無料で使える画像処理ソフトはそこまで選択肢が多くなく、動作が重かったり、機能が過剰で、ちょっとした編集作業には不向きだったりしました。

そこで、「ArtistX」シリーズでは、想定するユースケースを絞り、機能を絞って設計・開発しています。難しいソフトが必要ない初心者はもちろん、Photoshopのような高機能なソフトを起動するのが煩わしいと感じる上級者であっても、用途によって必要性を感じてもらえる作りになっています。

コンテスト受賞やメディア掲載多数

「ArtistX Labolt」は、2005年の「HSPプログラムコンテスト」で工学社賞を受賞。翌年はメジャーアップデートを行ったバージョンで、再度同コンテストに応募し、秀和システム賞を受賞しました。

メディア掲載の実績としては、(株)ベクターが運営する大手ダウンロードサイト「Vector」で、これまで3回「新着ソフトレビュー」に取り上げていただいています。また、(株)インプレスが運営するソフトウェア情報サイト「窓の杜」で、2002年と2005年に取り上げていただきました。

企業との共同事業

「ArtistX Labolt」は、ピー・アクティブ(株)製ペンタブレット製品「XP-Pen」にバンドルされていました(現在は販売が終了)。

また、(株)JoyPlanningMovementが販売・提供するコンテンツマネジメントシステム(CMS)において、画像編集ツールとして採用されました。操作ガイドを表示するなど、一部専用開発を行いました。

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